1964年東京生まれ。
3歳から二條御家流15代家元二條為晴(祖父)に師事。
國學院大學大學院修士課程修了。
1997年香道の家元襲名。
同門会理事長就任。桜月宮宮司就任。
2008年香道流「桜月流」を創流・初代襲名。
内閣府承認NPO法人「香道と日本の雅文化会」理事長就任。
以来、国内外で香道の紹介や各地での講座を通して、香道の周知や普及に励む。
文部科学省や文化庁、外務省との連携で伝統文化子供教室、海外公館での文化紹介。
NPO法人「香道と日本の雅文化会」理事長。
香道桜月流元家元・桜月宮宮司・歌人・茶人・仮名書家・香道家。
二條家元流では
「円相帰想」と呼ばれる考え方があり、
美を「球体」で捉える。
表と裏。
陰と陽。
プラスとマイナス。
光だけでなく、しっとりとした陰の面もあってこそ、
芸術空間に奥行きが生まれる。
その思想は華道や茶道、香道、書道など、
宗匠の活動や作品に反映されている。
宗匠は、文化を
遊(あそび)、雅(みやび)、
猛(たけび)、侘(わび)、
寂(さび)、荒(すさび)
の6つの事象でとらえ、
それが常に循環しているという独自の文化史観を提唱する。
宗匠いわく、現代は『荒び』・『遊び』の過渡期。
混沌の時代を経て、
再びトップモードの『雅』の時代がやってくるという。
藤原鎌足にはじまる藤原氏の嫡流として公家の家格のトップを占めた
「九條家」「近衛家」「一條家」「二條家」「鷹司家」。
鎌倉時代以降、この5つの家系から
代々摂政・関白(※)に就くことが慣例となり、
『五摂家』と呼ばれた。
その影響力は江戸時代末期まで続き、
明治維新になり摂関制度が廃止されてからも、
華族として最高位の「公爵」に叙せられた。
その中の一つ「二條家」は、九条道家の次男二條良実を祖とし、
南北朝期の摂関で歌人としても知られる二條良基などを輩出。
伝統を重んじ、温雅平淡な歌風で「和歌」の家としても名高い。